りなこ

たかが世界の終わりのりなこのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.8
昔話を誇張したり、やたら大声で人を読んだりする母。
兄(主人公ルイ)を慕っていて、兄のためになんでもしたい妹。
弟ルイに劣等感を持っているのか、人の揚げ足ばかりとる上の兄。
よかれと思って話しているのだが、「だから何?」的なオチのない話しかできない上の兄の嫁。

会話を聞いていると、自分の実家を見てるみたいでウンザリしました(´・_・`)笑
家族っていっても性格とかなんでこうも違うんでしょうねえ。
仲良しな一家を見るとうらやましいです。

いつも音楽の使い方がオシャレなグザヴィエ。
今回はかなりストレートな歌詞の曲を使っていますね。
冒頭のカミーユの「Home Is Where It Hurts」。
♪家はあたたかい港じゃない…傷つけるものだ
みたいな曲です。

そこから家族の口喧嘩を1時間強見せられての、ラストにかかるモービーの「Natural Blues」。

表面的に見ると傷つけあっているだけの家だと思っていたけど、本当は違った……
というルイの気持ちを観客にもうまく観せてるな〜と思いました。

戯曲原作らしいですが、そんな音楽やインテリアの美しさ、主人公のキャラクターから、しっかりグザヴィエらしい作品になってます。
何を作らせてもおしゃれだな〜(。-_-。)
レア・セドゥの部屋とキッチンが特にカワイイ♡
お母さんがつくる野菜の盛り合わせみたいなプレートも超オシャレ。

来年公開予定の作品も楽しみ!
次こそ劇場に見に行こう……と毎回思っています笑
りなこ

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