ずー

たかが世界の終わりのずーのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
4.5
兄も妹も母もそして主人公もみんなそれぞれ自分や大切なものを守ろうとして自分勝手になったんだろう、余裕がない人はやはり他の人にキャパを捌けないよなっておもいました。当たり前のことだし誰も悪くないんですけど、主人公は悲しい。
兄は身勝手なように見えるけど立場を考えたらそうだよなあって…
物語自体は一見動いてるように見えないですが、心や気持ちの変動がすごくて少女漫画みたいと感じました。


フランスということもあり価値観がわからずどれが何を伝えてるのかかなりむずかしい…ので推測ばかりですが、この映画が好きだと思ったのは いい母親でいたい気持ち、好奇心の妹、主人公が憎い主人公の兄と、それを外から見る兄嫁、自分の死を伝えたい主人公の気持ちが、どれもわかるから交わらないのが納得すぎてそうだなあってところだと思います。寂しい。

いい映画でした。



※微ネタバレ

「誰も泣いてくれないかも」
と言った主人公のこと考えると悲しいし、タバコ吸って捨てるあのシーンが苦しくてすごくよかった。
ずー

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