アウトレイジ最終章のようだ。
これはお葬式なのだろう。
いや、こちらは生前葬か。
ドランの、このテーマの。
セルフオマージュだらけではないか。
主人公自体も。ロランスまで飛び出してくる。
当初、目を見張っていた饒舌で銃撃戦のような
仏語の会話も、もう既に懐かしい。
兄にあれだけ非合理な悪態をつかせるなんて、
もうとことん飽き飽きしているのか?
主人公は言葉少なで、三語しか言わないとまで伝えてくる。
最初と最後の音楽で、ご丁寧に説明までして。
ただ、母を見る目が、その距離感が、
優しく、そして冷静だ。
ドランにしては、比較的短い尺で、
すんなり一気に観せる。
参列できて良かったと思う。本当にそう思う。
次が楽しみだ。