グザヴィエ・ドラン作品を初鑑賞。
自分がまもなく死ぬことを家族に伝えるために、12年ぶりに里帰りした劇作家ルイと、家族の姿を描くストーリー。
グザヴィエ・ドランが監督・脚本も手掛けつつ、元になった舞台作品があるらしい。
役者の表情を的確に捉えるカメラワークが素晴らしかった。アップが多いのにそれが不自然ではなく、観たい部分をしっかりと切り取ってくれる。繊細な演技をたくさん観られて大満足。
役者の演技もみんな素晴らしかった。豪華キャストなだけある!
ほぼ全員が観ていてキツくなるほどの自己主張の強さ、アクの強さ。
マリオン・コティヤール演じる兄嫁のほうが冷静で落ち着きもあり、血の繋がりはないのに分かり合えるのとか、まさに家族あるある。
泣き出しそうになるやるせない瞬間と、「家族ってそんなもんだよね」と良い意味で諦めて受け入れようと思う、そんな場面と気持ちとが入り混じる映画だった。