たかが世界の終わりの作品情報・感想・評価

たかが世界の終わり2016年製作の映画)

Juste la fin du monde/It’s Only the End of the World

上映日:2017年02月11日

製作国:

上映時間:99分

3.5

あらすじ

「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気劇作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)。母のマルティーヌ(ナタリー・バイ)は息子の好きな料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)、彼の妻のカトリーヌ(マリオン・コティヤール)はルイとは初対面…

「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気劇作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)。母のマルティーヌ(ナタリー・バイ)は息子の好きな料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)、彼の妻のカトリーヌ(マリオン・コティヤール)はルイとは初対面だ。オードブルにメインとぎこちない会話が続き、デザートには打ち明けようと決意するルイ。だが、兄の激しい言葉を合図に、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる─。

「たかが世界の終わり」に投稿された感想・評価

「人は様々な動機に突き動かされて
自らの意志でそこから去る決断をする
振り返ることもなく…

(そしてまた)同じようにー
戻ろうと決意する理由も数多くある

こうして長い不在のあと、僕は決めた
自分が来た道をたどろうと

僕の死を告げるために」


12年振りにルイ(ギャスパー・ウリエル)が家族のもとに帰ってきた

息子を溺愛する母親(ナタリー・バイ)
幼い頃に離れて幻想の中で兄を恋慕う妹(レア・セドゥ)
ルイにコンプレックスを持つ激情派の兄(ヴァンサン・カッセル)
初めてルイに対面する慎ましい兄嫁(マリオン・コティヤール)


それぞれの家族が、それぞれの感情で
少し興奮気味に少しぎこちなくルイを迎えるのだが…



果たしてルイは、大事な告白を遂げることが出来るのか?

そして、家族との空白の年月を埋め、最後の時間を過ごすことができたのだろうか?



上質な戯曲を観ている様

すべてが刺激的で、細胞が覚醒する


エキセントリックな演出に煽られ、逆接に翻弄された中で見えてくる、ある確信


「たかが世界の終わり」
こんなに素晴らしい題名を私は知らない


そして、こんなに美しい愛の物語を私は知らない




以下ネタバレ





もし


利己的に見える言動が、実は相手の為だったと知ったら


もし
見えていることが真実ではなく、まったく見えていないことが真実だとわかったら




絡んでしまった糸がすーとほどけていくように

がんじがらめの魂が解き放たれていく


「怒りも、憎しみも、悲しみも
 そのすべてが “愛” だと知る」byグザヴィエドラン



たくさんある好きなシーンの中でもラストは秀逸


家族の激情が去り静かになった部屋で、ルイがひとり……その眼差しにもう迷いはない

実家の空気を静かに深く吸い込み、光の中へ力強く出ていく、ルイ



このシーンのすべてを目に焼き付けたい



グザヴィエ・ドランは天才
この映画は少しつかみどころがない気がするが、登場人物の複雑な感情から現れる表情や、そこから伺えるキャラクターの性格などすごく伝わってくる。結末こそなんというかあっけないが、オシャレで考えさせられるフランス映画だった。
Lun

Lunの感想・評価

3.7
鎮めておいた感情は、家族であるがゆえに一度噴出してしまうと半端ない。
観ていて心が痛い。
難しかった
愛情の表し方に正解はないと思った
久しぶりにみたけど良いな
なの

なのの感想・評価

3.0
寝る前に観る作品では なかったです。

凄かった。
フランス作品だからか、私の思う 家族 とは違った家族でした。
母子の関係も兄弟の関係も。
日本人とは違う独特の言葉遣いや雰囲気や関係性があって、理解し難い部分がたくさんありました。
愛 は同じでも種類というか、色というか、なんか違うって感じるものがありました。

兄がどこまで考えて、何を抱えて、その背景は分からんけど、とりあえず私は好きになれませんでした。
ただただ、イライラした。
こんなに映画を観てイライラしたのは初めてかもです。
そのくらい合わなかった。

作品としては、凄いと思います。
素晴らしいです。
でも、ストーリーは正直•••です。
観てよかったけど、2回目は観ない作品です。

個人的には、舞台にピッタリな作品だと。
りょう

りょうの感想・評価

3.0
終始不穏で、怒鳴り合いばかりで、観ていて嫌になるけれど、引きこまれる。

表情の演技がとても細かかったと思う。

会わない長い時間のあいだにそれぞれに蓄積した感情は、隔たったままで理解しあえない、それでも家族だから存在が消えるわけではない苦しさを感じた。

レア・セドゥとマリオン・コティヤールはこの前に観た映画にも出ていたので驚いた。2人とも綺麗。
tugmi

tugmiの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

12年ぶりに再会した家族の話。幸福を保とうと、美味しいご飯に、幸せな昔話。
思い出の中の父親は家族の真ん中にぽっかり穴を開けている。

昔住んでいた家のこととか、ルイが家を出て今まで帰ってこなかった理由とか、兄が何にイラついているかとか、終始はっきりとは語られなくて、見えそうで見えなくて、みんなそうで、昔もうまくいってなくて、今日はうまくいくかもしれない日だった。

今日は泣いたり告白したりする日じゃないと言った母も、帰って来た理由なんか知りたくもないと怒鳴った兄も、初対面の奥さんも、兄に憧れを抱いている妹も、告白をしに来た本人もみんな心のどこかで結末を知ってしまっているんだろうな。もう本人からしたらたかが死ぬくらいで、ってことか。

なんだかギクシャクしっぱなしだし、怒鳴り合いばかりだし、一つも核心に触れないし、唐突に終わるから不快なんだけどもう一度見て確かめたくなる。
合う合わないはあると思うけど、ドランぽい作品なのかなと。
初見では何が何だかわからないままエンディングに突入

ネタバレ考察みてようやく理解
死期が近いなんて描写どこにあったのかなー

とりあえず妹と兄嫁が綺麗
niikulion

niikulionの感想・評価

3.7
不意に乱入してきた小鳥は、ただ周囲と自分を傷つけて生き絶える
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