まーしー

フィフティ・シェイズ・フリードのまーしーのレビュー・感想・評価

2.5
アナ(ダコタ・ジョンソン)と若き富豪グレイ(ジェイミー・ドーナン)の新生活を描いた、3部作シリーズの最終作。

仕事の継続や出産時期は、恋愛や結婚の時に多くの女性が悩む問題。その問題をめぐって、男女間でいざこざが起こるのもよくある話。
本作で主に描かれているのは、このようなカップルのいざこざ。「仕事を続けたい」「子ども産みたい」と思うアナと、「家庭に入って欲しい」「まだ子どもは欲しくない」と思うグレイ。意見の相違から来る両者のギクシャクが描かれている。
カップルによく見られるケンカだけに、正直、ストーリーには新鮮味を感じなかった。

シリーズ3部作のうち、本作で目新しい点を挙げるとすれば、サスペンス要素が加えられたところだろう。
ただ、こちらも非常にあっさりとしたもの。犯人の動機は解りやすく、展開もスリルに富んだものではない。

結局のところ、本シリーズの見どころはダコタ・ジョンソンの脱ぎっぷりに尽きる。
前作よりもベッドシーンは多く感じた本作だが、1作目のような過激さやアブノーマルさはなかった。
映画としては娯楽性・芸術性ともに欠けるため、世間から酷評の嵐に晒されたのも納得。個人的には駄作と感じつつも、ダコタ・ジョンソンの体の張った演技に+0.5点。