ミァハの声がすき。いや好きというより、取り憑かれる。「少しイっている感じ、壊れている」と監督に評された上田麗奈さんの。澄んでる、冴えてる。それなのに奥底は澱んでいる、冷たさ。
健康、安全な平和主義〈生府〉に管理された日本。同じ人びとしかいない。存在が許されていない。潔癖さ、美しさの象徴に白と「(ほんのり紫がかった)ピンク」の色づかいはちょっぴり新鮮。—それはミァハの“生まれた”場所とは対極の地獄だった。
フィクションがひとを生かしも、殺しもする(ウェルテル効果)
死だけが権力の限界
死は存在の最も秘密な点
ミシェル・フーコー、やっぱりフーコーだ
自殺のVRを体感するようだった
本当は点数つけたくない、よかった。
(数字や言葉ばかりで語る世界の住人だから、そうするね)