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沖縄 うりずんの雨の24yuraのレビュー・感想・評価

沖縄 うりずんの雨(2015年製作の映画)
4.5
おばあちゃんが話してくれる沖縄戦のこととか、本土復帰を経験してきた父の話とか、小学生の時に落ちたヘリのこととか、来ないと信じてたのにやって来たオスプレイとか、ネットで流れてくる高江村の今の状況とか、いろんなことを思い出しながら見た。

沖縄の人が作る沖縄のことを扱うドキュメンタリーは、どうしてもいろんな思い入れがありすぎて、冷静に見られない。三上監督の標的の村も、悔しい気持ちでいっぱいになって、泣きながらしか見られない。だけど、ユンカーマン監督のこの映画は、衝撃的な描き方で感情を揺さぶることもなく、落ち着いて見れた。今まで知ってたことの復習ができた。軍隊と性暴力が、構造的な問題として撮られていた。これからも、沖縄のことを撮っていくんだろうな、そうであってほしいと思う。

東京にきてから、日本の中の沖縄に対しての植民地的な意識・扱いがよくわかるようになって、最近はどんどん、沖縄のニュースを見るのがしんどく感じる。こんなことが起きてるって、変だよおかしいよ…って悲しい気持ちになる。昔々からいつまでたっても、おんなじ事が起こっていて、何にも変わらないなぁって絶望的な気持ちにもなる。私が生きてる間は、もしかしたら死んだ後も、変わらないかもしれないけど、それでも、変わることを信じてすごそうと決めました。
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