みー

COBAIN モンタージュ・オブ・ヘックのみーのレビュー・感想・評価

4.0
グランジ・オルタナブームのカリスマバンド、Nirvanaのフロントマン、Kurt Cobainのドキュメンタリー。彼はミュージシャンとしての絶頂期に自殺しています。

そこに至った彼の生い立ち、性格の繊細さ、ヘロインの怖さみたいなものが、生々しく映し出されます。つらいよ〜。
カートの音声に乗せたアニメーション。
カートによる、グロテスクな、でも恐ろしくアートなイラストやメモ。
それらがNirvanaの曲に合わせて動くCG演出!これが!結構すごいと思います。
構成に関してはまさにツギハギです。
夫も私も大ファンですが、この演出センスはすごいなぁと興奮しました。
カートを知らない人でも、なんとなく世界観を掴めるかも?
でも、いきなり見ると生理的に気持ち悪いと思います。

カートの家族の証言も貴重だとは思うけれど…結局誰もカートを救えてないやんけ…という苦さは残ったかな…。

更に、プライベートなカートの姿を観られて嬉しかったかというと、そうではなかったです。私の中ではロックスター。コートニーとの甘い生活や、マスコミのバッシングやヘロインに苦しむ姿を知ってはいたけれど、目の当たりにするのは辛かった。
ホームビデオの、愛娘フランシスはむちゃくちゃ可愛いです。
しかしこの夫婦に、育児なんてできるか?と、母親目線で見ると胃が痛くなった。

私にとってNirvanaは、大好きな特別なバンドです。
カートのビジュアルも声も曲も大好きで、聴きまくりました。
オルタナブームにどっぷり浸かった田舎の高校生でした。
分かち合える仲間もおらず、膝を抱えてアンプラグドを観ていた娘を、うちの親は心配していたと思います(笑)

その後、カートみたいなフワフワのカーディガン着てジャックパーセルを履いたバンドが趣味の人と同棲しました。社会人となったその人と結婚して子供ができて、髪振り乱して、カゴにネギぶっ刺してママチャリ漕いでます(←いまここ)

しばらくNirvanaは聴いていなかったけど、この映画を観て、やっぱり私の青春だなぁーなんてしみじみするのでした。

彼をザックリ知るためのPVとして、ドキュメンタリーとして評価できると思うけど、これ見て好きになる人はいるのかしら…^_^;
音楽を知るには、やはりライブ映像がおすすめです。

1番脂が乗った頃にドラッグ絡みで死んでしまうミュージシャンて多いですね。
カート・コバーンとエイミー・ワインハウスは、本当に惜しいです…。もっともっと新曲が聞きたかったな。

それにしてもAmazonのチョイス、ちょいちょいツボです。huluもがんばれー。
みー

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