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COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック(2015年製作の映画)

Kurt Cobain: Montage of Heck

上映日:2015年06月27日

製作国:
  • イギリス
  • / 上映時間:113分
    監督
    ブレット・モーゲン
    脚本
    ブレット・モーゲン
    キャスト
    カート・コバーン
    コートニー・ラヴ
    あらすじ
    本作は、“史上最も革新的で、カート・コバーンの全てをさらけ出したドキュメンタリー”と評されており、ロック界に変革をもたらし、1994年に他界してからもなお多くの人々に影響を与え続けているNIRVANAのフロントマンカート・コバーンに、かつてない手法で迫ったドキュメンタリー。唯一無二のカリスマ性と、才能を持ちながら、誰よりも繊細だったカート・コバーンというアーティストを幼少期から追い、不可能と思われる程の距離で彼の生涯に迫った本作。むき出しで、正直で、全てをさらけ出してもなおひるまない、カート・コバーン決定版。

    「COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック」に投稿された感想・レビュー

    踊る猫
    踊る猫の感想・レビュー
    2016/11/27
    3.1
    悩んだが、この点数になってしまった。ニルヴァーナの誕生と成功がかなり端折られて語られているからというのもあるし、彼らが支持された背景を分析していないからでもある。また、これは好みの問題でしかなくなるのだが悪趣味なアートや、再現 VTR の代わりにアニメーションを挟むという(製作者側の苦肉の策だったのだろうが)構成も悪い意味で「ごった煮」感を感じさせる。ファンなら観て損はないと思うのだが、この映画でニルヴァーナを知ろうという方はお薦め出来ない。そのあたりを鑑みて点をつけた。だが、良いところはもちろんあってレアな映像も満載されている(幼少期からコートニー・ラヴと婚約してフランシスが生まれてからのホームビデオの映像など)。ヘロイン中毒なども手伝って辛い人生だったと思うのだが、時折カート・コバーンが見せる幸せそうな表情は忘れられない。特に子煩悩ぶりは……その一点においては忘れ難い鑑賞体験となるだろう。
    RK
    RKの感想・レビュー
    2017/05/15
    3.4
    ヨウジヤマモトの「偉業残して早死にするやつまじムカつく」っていうやつの代表例の人
    sue
    sueの感想・レビュー
    2017/05/11
    4.5

    「この映画に出演しているのはカートが何者であっても彼の葬儀に参列する人間だけだ」

    劇場公開時、本編終了後のインタビュー映像でブレッド・モーゲン監督がそう答えていたとおり、カート・コバーンのロックスターとしての側面ではなく、一個人としての素顔によりフォーカスした映画。カート・コバーン/NIRVANAの音楽の偉大さや栄光と破滅の足跡をたどる音楽映画というより、私小説的な毛色の強いドキュメンタリーと言った方がいいだろう。

    だからと言って、よくある退屈で陰鬱としたドキュメンタリーには決してならず、10代の頃、何度も見た映像作品のオフショットから、生前カートが作成した絵画のアニメーション、インタビュー、初めて見るホームヴィデオの映像まで、ありとあらゆる資料を使い、コーラージュされた映像はまさしくNIRVANAの音楽のようにドラッギーで刺激的だ。(監督曰く、『ピンク・フロイド/ザ・ウォール』へのオマージュ)


    「パーティオン、ウェイン」
    1992年のレイディングフェスティバルの開演前、バックステージで某ロックコメディのセリフを悪戯っぽく真似するカート・コバーンのアップショットと家族へのインタビューから映画は始まる。
    カメラの前でインタビューを受けるのは初めてだという彼の家族の姿と言葉はあまりにも平凡で、残酷だがその平凡さと無理解こそが幼いカート・コバーンを苦しめ続けた一因なのかもしれないと想像するのは難しくない。
    時折、挿入されるカート・コバーン直筆のメモや日記が、彼の苦悩や悲しみを代弁しているかのようで心が痛む。
    また、カートの生い立ちだけでなく、当時の時代背景や地理、影響された作品なども参考資料を交えて丁寧に語られ、ニルヴァーナに興味を持ち始めた人にとっても丁寧な構成で好感が持てる。

    映画は大まかにいうと二部構成のような作りで、前半の1時間はカート自身の生い立ちやパーソナリティが中心にバンドの黎明期が語られ、後半の1時間はコートニーとの出会い、バンドの成功後の生活が語られている。

    カートとコートニーの娘、フランシスや遺族が全面協力し、提供したホームビデオや写真の数々はファンにとっては貴重な映像資料だろう。

    なかでも印象的だったのが、カートとコートニーがバスルームや寝室で無邪気に戯れるシーンで、愛し合うふたりの姿には、何故だか涙が溢れそうになった。

    有名なレイディングフェスティバルでのバッシングされる妻を気遣い、会場を埋め尽くす観客にコートニー愛してると言わせるシーンは、前後の編集からかより感動的に感じられ、観客に向かって穏かに微笑むカート・コバーンの笑顔は、彼のその後を考えると、より切なく胸に残る。

    確かにふたりは愛し合っていたが、幸せになる才能と能力がなかったのだろうと、やり場のない悲しみに襲われる。時代を代表するロックスターのカップルとはいえ、そこは未熟で多くを求め過ぎな、若者同士のよくある恋愛だったのかもしれない。

    また映画の後半では、あまりにも大き過ぎた成功と名声に対応できず、世間の悪意と無邪気な好奇心と憧れに晒され、苦しみ消耗していくカートの姿が痛々しく描かれる。
    かつての未熟で幼かった自分もそんな幻想や憧れを抱いていた事への罪悪感からか、その痛々しさがより鮮明に感じられる。

    映画の本編はカートが自殺する数ヶ月前で暗転する。
    映画全体の特色として家族や親しい友人にとっての『生前のカート・コバーン』に物語の視点を当てているからか、あまりにも有名な自殺への言及や詳細は意図的に避けられているが、ドラッグ(ヘロイン)への依存やコートニーとの不仲への言及などもあり、誰もが経験する愛や幸福の終焉が予感させられる切ないラストシーンだった。

    熱心なファン達にとっては周知の事実ばかりだったかもしれないが、客観的に彼を分析しようとするのではなく、より内面的にカート・コバーンの感性や人格、思想を掘り下げいこうする姿勢に監督自身のニルヴァーナと音楽への愛と理解を感じた。
    『モンタージュ・オブ・へック』は観客がカート・コバーンの人生を追想できるような映画で、監督自身も役者が役を演じるように、まるで生前のカート・コバーンを演じるように作品を編集していったような意図が感じられる。
    死んでしまった人間が何を考えていたか知る事は出来ないが、知ろうし理解を深めていく誠実さが、この作品に説得力を持たせているのかもしれない。
    客観性には欠けるが、血の通った親密で温もりのある作品だった。
    カート・コバーン及びNIRVANAのドキュメンタリーや映像作品は数多く観てきたが、その中でも優れた作品のひとつであることは間違いない。
    ロックやグランジだとか、そんな型にはめられた言葉では説明できない、生身の彼の人生の、ほんの一瞬を見せられたような気持ちにさせられる映画だった。

    破滅的でアーティスティックで暗いというイメージの強いカート・コバーンだが、劇中では、カート・コバーンの知的で気の利いたジョークを言うユーモラスな側面や、妻や娘に愛情を注ぐ穏かな側面が強調されている。それと同時に彼の人間としての弱さや浅ましいさ、未熟さからも目を背けることなく向き合っていて、晩年の精神状態への距離感には少し違和感を感じたが、より等身大で立体的なカート・コバーン像を把握することができ、NIRVANAをリアルタイムで経験することのできなかった世代にとっては、神話と伝説に埋めれてしまった彼の生身の姿を垣間見れる貴重な経験だった。

    悲劇のロックスターとしてではなく、夫として、父として、子供として、そして友人としてのカート・コバーンを知ることで、より彼の音楽の本質や彼の抱えていた孤独に近づいていけるような気がした。


    蛇足だが、劇場で観賞した時は大画面と大音量の曲の迫力もあってか、より刺激的で映像とNIRVANAの楽曲を楽しめた。
    Farm2
    Farm2の感想・レビュー
    2017/05/05
    3.5
    勝手にそこそこイケてるあんちゃんだと思っていたので、想像以上に屈折した少年時代を送っていてビックリ!
    薬など個人的な問題だけでなく、大衆や過激なメディアがセンシティブな彼を殺してしまった様にも感じた。
    ちゃん若丸
    ちゃん若丸の感想・レビュー
    2017/05/05
    3.6
    27歳で死んじゃったニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーンの人物像のドキュメンタリー。

    未発表曲や未公開映像、日記とか写真とか身の回りの人の証言が、BGMのニルヴァーナの曲とマッチしてたりしてて飽きずに見れた。
    梅田
    梅田の感想・レビュー
    2017/05/05
    2.4
    アートのふりをした資料映像にとどまってる感。そりゃ初出の情報とかあってファン垂涎なのかもしれないけど個人的にはおそろしくつまらなかった。結局、「遺族が全面協力」なんてそういうことなのかもしれないなー。
    ニルヴァーナは大好きだけど、オルゴール・バージョンみたいなAll Apologiesが聴きたいわけじゃない。
    にしざわ
    にしざわの感想・レビュー
    2017/05/03
    3.5
    インタビュー、ホームビデオ、アニメーション、日記と、音・映像のコラージュ。感情に訴えすぎっていうか、ドキュメンタリーとしてはどうなのかな。大量の絵や日記が加工されて出てきたけど、それらがどういうコンテクストで描かれた/書かれたものかがわからなくなっちゃってる。まあそれでもカート・コバーンの繊細さみたいなものは伝わるには伝わるんだけど、でもそれってそもそも「彼って繊細だったよね」みたいな先入観(ある意味では美化)ありきの編集のような気がして、ある意味では不誠実なんじゃないかな。あくまで客観的に見せるのがドキュメンタリーじゃないのかな。まあいろんなやり方があるとは思うけど
    hamoko
    hamokoの感想・レビュー
    2017/05/01
    3.7
    ニルヴァーナを知ったのは本当に最近なものの、彼を知るには充分なドキュメンタリーだった。
    繊細な天才はどうにも早くして生命を捧げてしまう

    あんまりドキュメンタリー映画は見ないのだけれど、愛もあって、崇拝的な位置ではなく客観的な視点から纏められていたような。映画のカット、コラージュのような画面やイラスト、アート的にもすごくよかった
    エマ
    エマの感想・レビュー
    2017/04/29
    3.9
    そっか、カートコバーンってもし生きてたら今50歳なんだ。
    むっき
    むっきの感想・レビュー
    2017/04/29
    2.9
    よく巷でコバーンのTシャツ見る。
    そのおかげで私はカートコバーンが
    ここまで崇拝化されてるのを知って
    ニルヴァーナを知りたくなった。

    やっぱnever mindはいいアルバムだね
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