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彼女が目覚めるその日までのmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ボロ泣きした実話。

最初は1人で闘って、医者に相手にされなくて、そうこうしているうちに酷くなって、自分を失いかけて、身近な人が気づいてくれて、一緒に闘ってくれて、縁があって大学教授に診て貰えて、やっと見つけてもらえた。

お父さんとお母さんのこのサポートが無ければ今頃Suzannaはこの世にいなかったのではないかと思う。娘を信じて最後まで粘ったから医者もそれに応えようと頑張ったし、結果、無事原因がわかって治すことができた。

出会ってそう長くもない恋人が原因不明の病にかかって、その恋人の両親に怪訝な顔をされても付き添い続けたStevenの愛が凄い。そしてSuzannaがどんなに「普通」じゃなくなってもサポートするのをやめなかったMargoは最高の友人だと思う。

Chloëの演技がとにかく凄い。凄いからこそ辛い。本物の、これを経験したジャーナリストのSuzannaにとっては最高の役者だろうなと思った。自分の経験を文字にして伝えて、言葉にして伝えて、唯一自分の力じゃできない映像での表現をここまで鮮明に再現してもらえて。

この世には沢山、原因が見えない病気や病気自体が見えない病気、治す方法がわからない病気があるけれど、それと闘う人も、それを治そうと奮闘する人も本当に尊敬しかない。
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