原因が分からないまま症状だけが悪化していく病ほど恐ろしいものはない｡どれだけ精密な検査をしても正常を叩き出すデータ｡最後の最後まで原因が分からず不安を煽る展開に、もしも知人が、友達が、家族が、大切な人が…スザンナと同じように謎の病を発症したら自分はどうするだろうと考える｡私も短絡的に精神的な病だと信じてしまうかもしれない｡
まだまだ、医学的に解明されていない病は多くあると聞くけれど“些細な違和感”に気づき行動する誰かひとりの勇気がなければ、その病も治療法も解明されることはきっとない｡
信じてる？スザンナの病が良くなるって、信じてる？
母親の言葉が胸に刺さった｡この言葉がすべて｡
スザンナに関わるすべての人々が信じていなければなかった結末かもしれない｡病はなくとも、人生について考えさせられた作品だった｡
それにしても、途中ー｡そんなバカな…もしやホラー…!!Σ(ﾟﾛﾟ;)と勘違いしそうになってしまうほどのクロエの演技に脱棒｡
