ゆわ

彼女が目覚めるその日までのゆわのレビュー・感想・評価

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)
3.8
記者として働きだし一面を飾る役目をもらい恋人のスティーブンを両親に紹介して夢のような日々を過ごしていたスザンナ
ある日突然原因不明の耳鳴りに襲われ見えないものが見えたりひどい物忘れや妄想に取り憑かれはじめ急に叫びだしたり喜んだり感情がコントロールできなくなる
はじめは二日酔い程度で済まされていた失態も明らかにおかしくなり周りも異変に気づく。一度目の発作が起こりついに生活することが困難となる
離婚していた両親のもとで暮らすことになったスザンナだが徐々に症状は重たくなり二度目の発作に加えひどい妄想に取り憑かれ周りが自分に危害を加えようとしているかのように感じる
そんな娘に限界を感じた母親は父親に預けるもスザンナはまるで別人となっていく
手に負えなくなり入院させられたスザンナ
どんどん自分がなくなっていく
さまざまな診断が下されその度に失望する両親、けれど娘は精神疾患ではないと信じ
スティーブンは毎日病院に通いそばに寄り添った、スザンナが戻ることを信じて。

スザンナ役のクロエの演技に魅入られる
これが微妙な演技だったら見られなかった
周りから見たらおかしくなってしまった彼女だけど彼女からみた視点というのかな
治療のために差し伸べられる手は危害を加えようとしているかのようで励ましの言葉は自分を蔑んでいるように聞こえる
そういうのはなかなか考えてあげられない
かわいそうと思ってもその気持ち自体が間違ってることもある
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