抗NMDA受容体脳炎についての医療記事を読み、観ることにしたんだけど、医療者として凄く興味深かった。
この映画は、抗NMDA受容体脳炎の臨床記録だね。
抗NMDA受容体脳炎を見逃され、精神疾患として扱われ、炎症を抑える治療をされずに命を落としたり、酷い後遺症が残るようなことが、少しでもなくなりますようにと祈りたい。
見終わった感想は、とにかく誰がいい人かっていうと、それは断然「マーゴ」なんですよ。
「マーゴ」ゴイスー好き!!
こんな人になりたいと思った。
因みに
抗NMDA受容体脳炎は、脳の興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸の受容体、NMDA型グルタミン酸受容体に自己抗体ができることによる急性型の脳炎です。
致死的な転機となることもありますが、治療により高率での回復も見込める疾患で、2007年1月にDalmau教授らによって提唱されました。
ある日から突然、鏡を見て不気味に笑うなどの精神症状を示しだし、その後、数か月にわたり昏睡し、軽快することが自然転帰でもあるため、過去に悪魔憑きとされたものがこの疾患であった可能性が指摘されていて、映画『エクソシスト』の原作モデルになった少年の臨床像は抗NMDA受容体脳炎の症状そのものと指摘されています。興奮、幻覚、妄想などいわゆる統合失調症様症状が急速に出現するのが本疾患の特徴なので、統合失調症との鑑別も重要です。
抗NMDA受容体脳炎は、ステロイドパルス療法でかなり改善するけど、そのうち希少病薬として生物学的製剤が生まれるんだろうな。
映画「エクソシスト」の神父様の悪魔祓いはあんまり意味なかったんだね😜