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500ページの夢の束のmasaのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
3.9
ダコタちゃん演技派になっちゃったな~。
そして、またトニ・コレット出てる(笑)。最近ほんとよく見かける。今回は良心的なソーシャルワーカー役でいい人です。

施設で暮らしている自閉症の少女が、脚本コンテストに参加するためハリウッドに向かうハートフルロードムービー。

『スター・トレック』について並外れた知識を持つ自閉症のウェンディ(ダコタ・ファニング)は、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くことが趣味だった。
ある日、『スター・トレック』脚本コンテストの開催を知り脚本を書き上げるが、郵送だと締め切りを過ぎてしまうことに気付く。
彼女は500ページの脚本を届けるため、愛犬と一緒にハリウッドを目指す旅に出るが…というお話。
このちっちゃい愛犬が旅についてくるシーンが超カワイイ。

自閉症の主人公が旅を通じて人生の意味を問い直したり、人として成長をしていく、ロードムービーになっているが、ありがちなお涙頂戴ものになっていないのがいい。
ありがちなキャラではなく一人の個性的で魅力的な主人公になっているのが素晴らしい。

「スタートレック」をよく観ていたらもっと楽しめたと思うが、充分楽しめた。昔観ていたがもうほとんど忘れてしまった。。
ただ邦題が少し的外れなのが、気にはなった。
本作の原題となっている「PLEASE STAND BY」は「そのまま待機」を意味しており、『スター・トレック』では状況が読めない時に、乗組員への指示によく使われる言葉である。

『スター・トレック』のスポックが感情をうまく表現できない人物であり、自閉症の主人公の姿と重なっているところがポイントだった。
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