「スタートレック」好きで自閉症を抱えるウェンディが脚本コンテストに応募すべく愛犬と共に数百キロの道のりを旅するロードムービー。
先ずはパッケージのポップさと言いカラフルな洋服達と言い、何より作中に漂う優しさと言いついつい「シンプルシモン」を観た時と同じ感情が蘇ってきた。
こちらも勿論自閉症の持つ特性にはリアリティを持って、けれど決して画一的に描くのではなく充分可能性を汲み取れる。
障害の壁を愛を持って包み込み、本人は至ってピュアで頑張り屋さんな感じがとてもストレートに伝わってきた。
決して容易ではないハリウッド迄の道のりをハラハラしながらもついつい心の中で応援している自分に気付いたりして…
ただひとつ残念だったのは私にスタートレックの知識が全く無かったこと。
「スタートレック」が意味する所の多様性や劇中に出てくるウェンディの様なキャラ、更にはピートの着ていた洋服に迄意味があったと後で知り、更に作品の奥深さを感じる事になった。