なつこ

500ページの夢の束のなつこのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
3.6
「好き」という気持ちは全ての原動力。
39度超えの熱でも推しの千秋楽に這って行くヲタな私には共感しかなかった!

脚本を届ける。それが最優先事項。
仕事のタスクのなかの最優先事項のレベルではない。
今、この人生における最優先事項。
だから何があっても諦めない。

この脚本の素晴らしいところは、彼女の最愛の作品を「スター・トレック」にしたところ。
スポックが感情を持て余すことと、自閉症のウェンディが感情をコントロールできないことはとても似ているし、ウェンディとコミュニケーションを取るきっかけとしてクリンゴン語で話す警官は粋で素敵だ。
彼女が愛するのが「スター・トレック」であることが、ただの目標設定ではなく、進み乗り越え成長することにちゃんと寄り添い意味を持たせている。

ストーリーとは関係ないけど、ワンコのピートがめちゃめちゃ可愛い♡

あと、施設長さんの息子(サムだっけ?)がいい子だよね。
車の中で脚本の話してるとき、スター・トレックをスター・ウォーズと言う母親に「車をぶつけて一緒に死のう」って言うところ、めっちゃ良かった!笑
ほんと、そのくらいありえない質問だからwww

この旅で彼女は見えない大切なものを得たと思う。それは推しのくれた力。でも自分の力。
自分がこんなに出来るんだと知れたことは財産。
なつこ

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