うめ

サクラメント 死の楽園のうめのレビュー・感想・評価

サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)
3.4
カルト教団「エデン教区」に入信したと妹からの手紙をもらったパトリック。
報道機関のVICE社の2人を伴って、取材しながらの妹奪還を考える。
「おとうさま」という教祖のもと、幸せそうに見える「エデン教区」
しかし、少しずつ見え始める異常性…

残念な映画でした。
これは、つまらなかったという事ではなくて…
けっこう面白かったんです。
ただ、もっと面白くできたのにもったいないなという感じです。

怖さを前面に押し出すなら、ドキュメンタリーっぽい雰囲気なんか削ぎ落としてPOVでシンプルにいけばいいし…
事実っぽく仕上げるなら、POVじゃなくもう少し尺を使って丁寧にカルトの狂気を描けばいい。
何か中途半端になってる。
やたらに、都合良すぎる謎な展開も多い。

「おとうさま」の語る理想。
文明を捨て素朴な生活をする信者。
人種差別もなけりゃ、貧困の苦しみもない。
こういう自然に生きるコミュニティも悪いものじゃないなと思ってしまう自分もいる。
でも、教祖一人が全てのカルト教団ですからね。
段々とお決まりの狂気が見え始める。
「おとうさま」はもちろんなんですが…
信者も別な意味で、おかしくて…
やっぱり、宗教って一歩間違えれば怖いと思いました。

年とったからかな?
最近、POVでちょっと酔いやすくなってる気がする(^◇^;)
うめ

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