ふき

劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャーのふきのレビュー・感想・評価

3.5
『ターミネーター』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『踊る大捜査線』を足して、『仮面ライダー』で割ったような作品だが、第二期平成ライダー中期の夏の劇場版としては出来がよい方。でも、そこ止まりかな。
尺的にアクションを描きながらお話を追うので精一杯で、テレビシリーズでキャラが立っている主要キャストはともかく、本作ゲストキャラの描き込みが浅い。なのでミスリードのためのミスリードや問題のための問題が目立ち、序盤から「これで敵じゃなかったら驚くよ」「これでいい人じゃなかったら驚くよ」と感じてしまい、どんでん返しを含めてお話的な満足度は低かった。

個々の要素では良いところもあるんだけどね。
特に主人公ライダーと敵が同じ方法でパワーアップするのはよかった。「未来の○○と過去の○○が一つに……!」みたいな展開、ちょくちょくあるけど私は嫌いではない。
ベルトさんの復活も、その前段階の「生身の変身者がシンゴウアックスでベルトを破壊する」が見え見えの罠だったのは残念だが、燃えたことには違いない。
仮面ライダーゴーストが登場する必然性はともかく、登場の仕方やふわふわ飛ぶアクションは文字通り幽霊的で面白かった。これなら本編のアクションも期待できそうだ(眼を逸らしながら)。
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