TAK44マグナム

劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.8
バイクではなく車を運転する異色の仮面ライダー、それがドライブ。
テレビ本編は3話ぐらいまでしか観ていないのですが、評判が良さげなので単体劇場版の本作を観てみました。
すると、期待通り面白いじゃないですか。
これは平成ライダーの劇場版の中でも中々の拾い物。
やはり脚本が三条陸というのが強みですね。「仮面ライダーW」で証明した見事な手腕を本作でも遺憾無く発揮してくれています。
ジャンプで連載していた「ダイの大冒険」もそうでしたが、男の友情みたいな熱いドラマを紡ぐのが本当に上手。


人工生命体ロイミュードと戦い続ける仮面ライダードライブこと泊進ノ介の前に現れたのは、未来から来たエイジという若者。
エイジは自分を進ノ介の息子だと告げるが進ノ介はとても信じられなかった。
さらに、エイジは恐るべき「未来に起こる恐るべき事態」について説明を始める。
彼が言うには、ドライブの生みの親である「ベルトさん」が悪の黒幕であり、ドライブが人類の敵となってしまうらしい。
それこそ信じられるわけがない進ノ介だったが、ベルトの修復が可能というエイジに同意、ふたりで修復作業を行おうとした矢先、そこに未来からの刺客であるダークドライブが現れた・・・!


重箱の隅をつつけば色々と粗が見つかるお話ではありますが、まだ許容範囲でしょう。
それよりも竹内涼真と真剣佑という当代きってのイケメン若手俳優2人の共演を素直に楽しむべき。
人気絶頂の彼らが親子役ですよ!
演技も悪くないから泣かせる場面も安定感抜群。胸がキュンとなりますな。

内田理央も可愛い〜♪
今回、あることで大活躍します。
その結果、柳沢慎吾の心を溶かして(苦笑)、「ガメラ2レギオン襲来」のような熱い名場面が誕生、目が火傷しちゃうかと思いましたよ!

反面、馬場ふみかは出番が全然ないし、ゲストの筧美和子に至っては必要性そのものが無かったという・・・。
筧美和子に罪があるわけでなく、元々は一日署長という設定をもっと巧く使うはずだったのが変更されてしまい、それで微妙に強引な登場になってしまったということなので、なまじ台詞もあって目立つぶん、筧美和子にとっては不運な使われ方になっちゃったんじゃないかな。

バトルも構図が凝っていたりして、けっこう魅せてくれます。
巨大重機が襲ってきたりするのでCGの多用は仕方ないのでしょうけれど、クオリティは若干低め。
それにしても仮面ライダーマッハはそれなりに活躍していましたが、本作の仮面ライダーチェイサーは弱い(汗)

でも、何気に一番すごいと思ったのは、スポンサーとはいえダークドライブの愛車ネクストライドロンがベンツのGTだって事ですね。
改造できないので?ラッピングしただけでしたけど。
ベンツが最新型スポーツを貸してくれるなんてライダー映画も出世したものですな〜!


アマゾンプライムビデオにて