舞って戦う壮大な男女恋愛武侠映画。
唐王朝の中国。
役人の金城武とアンディ・ラウは反乱軍を一網打尽にしたい!
という思いで、遊郭に潜入しているという反乱軍指導者の実の娘に近づきます。
その彼女は、超絶技の素晴らしい舞いを披露する美しき舞妓。
そして、盲目でした。。。
その彼女を色仕掛けで取り込み、敵本陣へなだれ込む作戦でしたが、、。
騙すつもりが本気になって、本気になったがいろいろあって、、、という話。
チャンイーモウの武侠映画の前作「英雄」ほど徹底した画づくり、構成というのはないのですが、変わらず、映像美に比重を置いています。
歴史武侠アクションというよりも、恋愛ものなので、単に美しいだけではなく、恋愛の拗らせ具合を、
「恋する私たちにはこう見える世界」という、すべては恋愛イメージ内でのビジュアルという解釈で観ることもできる気がします。
そう観ると荒唐無稽で突飛に見えなくもない一連のファンタジックなワイヤーアクションにも説得力が増します(^^;
映画としては、
なんとなく夢見がかった、ゆるふんわりという印象でした。
登場人物の心中にはいろいろ渦巻いているのでしょうが、話としてはあまり切迫してないんですよね(^^;
他登場人物も書き割りっぽく、背景に具体的説明なく、抽象的な感じがずっとどこかしらにあるので余計「夢」感があります。
その効果か、「気になるあの人とこんな展開あったらいいな」とまどろむ。みたいな気分に誘われます笑
特別そうした直接的表現が主体にはないのですが、このまま二人で一緒にいるとなんかエロそうな雰囲気になるな。
という妙に甘美なあのムードが映画に満ちてました笑
夢だったなら途中で醒めたくない気分というんですかね。
そこまでロマンス映画というわけではないはずですが、様々な手段の構築により、夢気分にさせてくれるので「至福のひととき映画」の一つ。という言い方にしてもいいのかもしれません笑