空衣

ボヴァリー夫人の空衣のレビュー・感想・評価

ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)
1.8
『ボヴァリー〝夫人〟』である以上、彼女は主人公であって主人公でない。ここまでわかりやすい演技はあるまいレベルで、「よき夫」と財産に囲まれながらボヴァリー夫人が笑っていない。
(ボヴァリー氏はよき夫でもよき医者でもない。夫人のことをまったく知る気がない奴。美人と結婚できてあぐらかいている)

エズラ・ミラーが救い。原作だと馬車のなかでお楽しみなんだっけ

ところがラスト30分、際限なきワガママが夫人から出るとは。極端。不快。男たちの気持ちも職場も金もお構いなし。夫人自身の考えがあるわけでもなく、身勝手すぎる。

「君に貸す金はない」という断りのセリフ、的確で冷たく、突き刺さる言葉だなーと感心した。男側もさすがにそこまでバカじゃないよと。

1933年ルノワール版を観るべきだった


年内にあと42
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