JAmmyWAng

ヴァレリアン 千の惑星の救世主のJAmmyWAngのレビュー・感想・評価

2.6
演出的にも脚本的にも、相変わらず少しマセた小学生を見ているようで、少しイラついては時々微笑ましくて、でもやっぱりイラつくなあという感じのヤツ。頭の足りていないゆえの明るさと、頭の足りていないゆえの受け入れ難さと、頭と足との糸井重里。

デハーン君は頑張ったのかもしれないけれど、こんな映画で彼の繊細な魅力が発揮されるワケなどは無くて、正直リアーナが出ていなければスクリーンが内側から腐っていたと思う。
本作のように大味な、どちらかと言えばむしろ無思慮な、ぶっちゃけて言えばクソみたいな作品的雰囲気の中で、リアーナの一挙手一投足およびその声によって、この情けない世界が一転して肯定されるのである。

リアーナのショウタイムも素晴らしいのだけども、そこにはダンスの撮り方として、気の抜けたダサいカットが平然と織り込まれていたりもする。まあこのダサさは「敢えて」のものでもあろう。
僕はダセーやつがわざとダセー事をするのは一番ダセーと思っているけど、しかしそのような愚劣な魂胆などはお構いなしに、リアーナはあまねく不条理をも魅力に変換し、あらゆる瞬間においてどうしようもなく光り輝くのである。つまり、リアーナという存在は、このクソみたいな世界における絶対的な救済であるという紛れもない真実が、このクソみたいな作品によって高らかに証明されたワケである。

比較するのもおこがましいけれども、スペース・オペラとしてジェームズ・ガンの足元にも及ばない出来映えの中で、"We're just like Kevin Bacon"に代わって"She's actually Rihanna"が辛うじて作品を支えている。
しかしながら、それでもこのリュック・ベッソなんとかという人は、そんなリアーナの魅力をも次第にチープな作品性の中に埋没させてしまうのだからスゲーっす。なんかもう目にWASABIを塗って寝てろと思う。ピース。