ノラネコの呑んで観るシネマ

ヴァレリアン 千の惑星の救世主のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.1
世界的な大コケの話題が先行してしまったが、全然悪くないじゃん。
て言うかゼロ年代以降のベッソン作品で一番好きだ。
銀河の平和を守るエージェント、ヴァレリアンとローレリーヌが、図らずも数十年前に消滅したある惑星の秘密を知ってしまい、危険な冒険に巻き込まれる。
全編を通じて強烈なベッソン感というかバンデシネ感が漂う。
典型的な"世界観が全て"のSF映画で、キャラクターの持つドラマ性は薄く、展開は行き当たりばったり。
しかし主な舞台となる、千の惑星の文明がごちゃ混ぜになった、巨大宇宙都市"アルファ宇宙ステーション"の魅力で最後まで持たせる。
途中からヴァレリアンと言うより、相方のローレリーヌの方が目立ってるのだけど、原作のタイトルは「ヴァレリアンとローレリーヌ」だから間違いではない。
通り抜けフープみたいな箱とか、ドラえもんチックな未来道具も楽しい。
続編観たいけどコケちゃったし無理だろうなあ。
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1119.html