ごてふ

ヴァレリアン 千の惑星の救世主のごてふのレビュー・感想・評価

3.5
TOHO日比谷にて。オープン前日の特別興行。IMAX3Dゆえに3割方気分高揚。客席は6割程度の入りと空席も目立ち少々意外。著名な原作あるそうだが未読。137分の尺がまず長い。メインストーリーは実にシンプルなのだが、寄り道が冗長でキャラも雑然としている。されど大作である。セット・衣装・小道具・クリーチャーの造詣は、いかにも欧州らしくお洒落で、ハリウッドのSF大作とは一線を画す出来。しかし、ベッソン作品はそうしたセンスをひけらかすような臭気がありますな。繰り返し語られ描かれる壮大な宇宙の未来図。紛争あり、陰謀あり、宝の争奪あり、スペクタクルあり、ロマンスあり。S/Wやアバターなど、我々は先達の偉大な諸作を見過ぎているのかもしれない。最大の見せ場のひとつイアーナの七変化さえも既視感あり。但しビジュアル重視と割り切れば料金分は楽しめる。
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