「フィフスエレメント」ファンにとってはリドスコが監督した「ブレードランナー2049」レベルのマジかよ！待ってました！なベッソンのSF大作！
期待以上ではなくまさに期待通り！期待以上なんてそんなのベッソンじゃない！笑 新鮮さと懐かしさと古臭さと「またかよ」感が絶妙にミックスされた至高のバランス！
お帰りベッソン！最高の137分をありがとう！！！
ベッタベタでストーリーは古臭くすらあるが、それこそが魅力の宇宙冒険活劇SF映画！
ルーカスのスターウォーズが蘇ったような、続編が予定されてるとは言え年取っちゃって往年の状態は期待できないインディが帰ってきたような、未知の宇宙世界と宇宙人、クリーチャー、近未来技術の夢の街、見たことのない魅惑的な世界の中を善悪に揺さぶられながらヒーローらしくない主人公がヒーローへと成長していく浪漫、シンプルな目的で進みながらも不可思議なトラップや出会いによって新感覚な冒険を体感できる活劇、ベタベタなストーリーだからこそそれらのディテールをたっぷり堪能できる、これぞSF映画の至上の喜び！と言える（好きな人にはたまらない）ご褒美映画！
クオリティ云々なんてものより完全に嗜好によるところが大きいと思う要素に散りばめられまくって評価も興収も散々だろうけど、ピンポイントでこういう嗜好がツボな人には完璧レベルの完成度！
10代で「ファントムメナス」や「フィフスエレメント」に出会って血肉を構成した人にはご褒美みたいな作品で、まさか2018年の今、最新技術でこんな見事な宇宙冒険活劇を新作として見ることができるとは。。それだけでお釣りがくる。
それらを経て古臭さすら漂う今、懐古と新技術の融合という観点の魅力もあるが、今作を10代で体験してみたかった、という叶わない願いも湧いてくる。
「フィフスエレメント」作ってる時から今作のような規模のSF映画を作りたかったと語っていたが、調べるまでもなく画面からその想いがビシバシ伝わってきたし、「フィフスエレメント」でやり残したことを全部ぶちまけたような、心残りも悔いも出し惜しみもない全力投球ぷりに感動した。
色々似て非なる感じで被ってたり既視感もあるけど、従兄弟作品のような立ち位置で現代に蘇ってくれて最高しかない。
ヨーロッパコープが今作の失敗によって傾いたとかやっちまった感が半端ないけどこれぞ映画！超個人的な情熱で周りを巻き込んでフランス映画史上最高の制作費を使ってたまらん人にはめちゃくちゃたまらん怪作作っちゃった事実に痺れる。
ありがとうベッソン、お帰りベッソン！
続編死ぬほど見たいけど絶対無理だろうけど負けずに夢を貫いてこんな最高のSF映画を作り続けて欲しいです。
