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ヴァレリアン 千の惑星の救世主のTSのレビュー・感想・評価

3.2
【久々のガチンコ近未来SF映画】72点
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監督:リュック・ベッソン
製作国:フランス
ジャンル:SF
収録時間:137分
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2018年劇場鑑賞33本目。
あまり評判が良くないですがそこまで悪いとは思いませんでした。映像美に関してはどことなく『アバター』に迫るようなものがありましたし、『ブレードランナー』のような世界観もあり、宇宙人を普通に扱った近未来的SF映画が好きな人にとってはまずまずかもしれません。

西暦2740年の宇宙。連邦捜査官のヴァレリアンと相棒のローレリーヌは「千の惑星の都市」として知られるアルファ宇宙ステーションに向かう。ヴァレリアンは寝ている時に妙な夢を見るのだが。。

地球が登場しないガチンコSF映画。スルーされがちですが、様々な種族が共存している点が素晴らしい。自分とは異なる存在と出くわしたら対立するのが普通でありますが、今作はその段階を既にクリアしています。そしてあらゆる種族が会話をする場面は『スターウォーズ』の一場面を彷彿させられ、久々にマジのSF映画が来たなと思わされました。CGが多用されていることもあり映像美はなかなかのものであり、これに関しては映画館で見る価値はあると思います。

ストーリーは普通。展開としては冒頭部分は良かったです。ただ、中盤以降は少しダレた感じがありもう一押しだったなあというのが自分の感想であります。迫力ある戦闘シーンもあるわけでもなく、世界観や設定は良かったものの最後まで緻密なストーリー展開が出来なかったのが不評の要因の一つであると思われます。

まあでも今作は勇気ある作品だったと思います。こういうジャンルの作品では『スターウォーズ』や『スタートレック』が天下であり、壮大な物語になりやすいため必然的に制作費も馬鹿になりません。大作のスピンオフならまだしも、フランスの漫画をこれ程の超大作に仕上げてしまうのですから大した度胸です。この超大作というのはあくまでスケールから見たものであり、観客の目線はカットしています。

個人的には序盤の惑星ミュールのシークエンスやバーチャル空間での逃走劇などはそれなりに見応えがありました。しかし、それ以降は何とも言えない展開。惜しい作品です。
それにしてもあの胡散臭い売春宿のオーナーをイーサン・ホークが演じるとは。。笑笑 リアーナが出ていることにも驚きました。
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