正直もっと退屈かと思ってた。全然イケるわ。
「スター・ウォーズ」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、「アバター」等の奇天烈なシーンだけを並べたような映画で、結果的にドラマ性が希薄になってはいるんだけど、奇天烈さが終盤までキープされることは評価したい。最後だけちょっと失速するけど。
原作のバンド・デシネは今の目で読むと古臭いアヴァンギャルドSFなんだけど、その要素を巧くリミックスして再構築しているなと。
イーサン・ホークとリアーナ絡みのシーンは面白いんだけど、そこやオープニングの楽曲のように地球の文化を感じさせてしまう部分がノイズに感じた。音楽はオリジナル・スコアで勝負して欲しかった。中途半端に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」になってる。
リュック・ベッソンって基本的にボンクラ向け映画の監督なのに、日本だとやけに“良きもの”を作る人として紹介されるのは「グラン・ブルー」や「レオン」が感動モノ(いや、確かに感動はしますが)として扱われているからなのかな。監督デビュー作の「最後の戦い」とか「フィフス・エレメント」とか、脚本だと「TAXi」とか「WASABI」とか…まぁそういう方面の人ですよね。予算があれば大作撮りたい人だと思うし。
ドーベンマンのようなK-tronの造形が超絶好みでした。フィギュア欲しい。