シネマJACKすぎうら

ヴァレリアン 千の惑星の救世主のシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

4.8
これまたダリの絵画を彷彿とさせるような、砂漠と空の風景の色合いをみせる惑星ミュールの造形に、先ず心奪われる。
また言い換えれば、クリスチャン・ラッセンが描く絵画の、ポップで写実的でファンタジックな自然風景とも重ね合わせてしまうような美しさとも。

そんな映像の美しさは、物語の舞台が一大スペースコロニー"アルファ"に移っても止(とど)まることを知らない。
その上、同じくリュック・ベッソン監督のスペース・オペラ「フィフス・エレメント」で見られた荒唐無稽でファニーなテイストは今作でも見事に踏襲されている。

ところが、宇宙船やコスチュームなどのプロダクト・デザインやスペースバトル(?)シーンの造形は意外とスター・ウォーズ寄り。期待以上にスペース・オペラとしての純粋な魅力にも溢れ、かつてSF少年だった"いい歳"の観客たちの心をも鷲掴みにして離さない。

さらには、ルパン三世と峰不二子を彷彿させるような、主人公ヴァレリアンとローレリーヌのツンデレ感は、一種の青春ラブコメとして観ても楽しい。
そして、、そんな二人が我々に放つメッセージは紛れもなく"All You Need is ❤️Love❤️"なのだ〜!!😁


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