デロング

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のデロングのレビュー・感想・評価

3.8
平和に暮らし人間との共存を望んでいたシーザーだったが、人間に深い恨みを持つコバの身勝手な行動により争いに発展してしまった前作。そして今作は人間との全面戦争を予想してましたが少し違った展開で終始ダークでシリアスな感じでした。

過去2作は人間にも見せ場がありましたが今作は大佐(ウディ・ハミルトン)やしゃべる事が出来なくなった少女(アミア・ミラー)以外は一貫してシーザーを中心とした猿目線で話が進んで行きます。

大佐率いる軍隊に襲撃され悲劇にあってしまったシーザーは復讐を胸に仲間のモーリス、ロケットらと共に馬にまたがり大佐率いる軍のアジトに向かう姿はまるで西部劇のようでもあり、何故、戦争に身を投じなければいけないのか、そんなシーザーの心の葛藤も丁寧に描かれていて観ていて切ないし辛かったです。

仲間のために命を懸けて行動するシーザーはカッコ良かったし、何故、人間が滅びて猿が支配する世界になったのかという疑問にもきっちり答えを出し、『猿の惑星』の1作目にバッチリ繋がる作品だったかなぁ~と思います。


【お気に入り曲】
・Hey Joe / Jimi Hendrix
デロング

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