終わったんだ。
見終わって、頭にこの言葉が浮かんできた。創世記、新世紀と猿とヒトとの戦いを描いてきたシリーズが聖戦記をもって完結した。
三部作を通じて、必死で生きようとする猿とヒトの二つの種、ぶつかり合い、多くのものを失ってきた。二つの種の戦いも遂に結末へと向っていく。
結末が見たいと思う反面、シリーズが完結を迎えてしまうのはとっても哀しい。
猿たちのリーダー・シーザーが歩んできた猿の惑星への軌跡は険しかった。ヒトとの共存を望みながら、戦いで失っていく猿の同胞を守り続けた。彼の勇姿はシリーズを通して勇ましかった。
今作は今まで以上にシーザーのリーダーとしての風格が漂い、立ち振る舞いや表情が素晴らしい。
前作で同胞を殺めってしまった苦難や現実で目の当たりにする悲惨な光景に対するシーザーの内面がしっかり描かれている。
長かった猿とヒトとの戦い、繁栄していたものが終わりを迎える時、新たな歴史が生まれる。
そして、猿の惑星は旧5部作へと続いていく…
余談
今回、IMAXで鑑賞したのですが、猿の毛並みと雪の中で吐く息が綺麗でした。
そして、ポスターに写っている少女が時より見せる笑顔がドッキするくらいに可愛いです。