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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のtakuのレビュー・感想・評価

4.0
私事ですがFilmarksを始めて2年が経ちました。いつも私のレビューを見てくれたり、いいねやフォローをしてくれて本当にありがとうございます。 皆さんのレビュー、全部は読めなくてすみませんが、楽しく見させてもらってます。私はフォロワー数やいいね数とか関係無く、これからも細々と続けていきたいので皆さんどうぞよろしくお願いします!

新生であり、前日譚でもある猿の惑星シリーズ待望の完結編、観てきました。率直な感想としては、面白い!深い!そして思わず涙が出ました!

発達した猿たちと生存を掛けた人類たちの激しい戦争。本来ならば人間を応援するべきだけど、猿たちにも感情移入させられる部分があり、善と悪では区別出来ない複雑な気持ちになりました。猿たちが人間よりも人間らしくなって成長しており、家族や仲間を大事にする、お互いに敬意を払うなど人情ドラマを見ているようで何度も感動させられました。そして、猿たちが人類に囚われ、奴隷の様に過酷な労働や差別を受ける姿は昨今の歴史や社会情勢を描いているかのようで他人事ではないように感じられました。

前二作の映像技術は凄かったけど、本作は更に映像が進化しており、猿たち
がCGとは思えず本当にそこにいるんだと実感してしまいます。特に毛が濡れたり、雪が被る描写はリアルで本当に凄かった!

今回の相手役の人間は幼い少女でしたが、猿たちの暑苦しさの中で癒される様な存在感であり、可愛らしくて凄く良かったです。言葉は話さないけど、表情だけで喜怒哀楽がよく伝わり、名子役だと実感して将来が楽しみな女優になりそうですね。

幼き少女が天使、聖女の様な存在である事から主人公のシーザーがキリストみたいな神様・救世主に見えて映画全体が神話的でした。それだけでなく、西部劇や戦争、スペクタクル映画、人種ドラマなど様々なジャンル要素が込められていて最初から最後まで本当に楽しめます。

単なる娯楽映画ではない、社会派要素があって深く考えさせられる素晴らしい映画でした。
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