スキピオ

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のスキピオのレビュー・感想・評価

2.0
「キングコング髑髏島の巨神」を劇場で観ながら、「CG霊長類に表情と感情をつけるってリブート版「猿の惑星」のほうが先にやってるじゃん、あー猿の惑星もう一回観たくなってきた」って思うくらいに、この新シリーズは好きだけど今作はダメでした。

人間側の陣営にもエイプがいるってのがリアリティがあって良かったと思うし(扱いが微妙なところも…)、監獄のあるシーンでシーザーの仲間からの信頼の厚さとカリスマ性を垣間見せるところとか良かった。

新シリーズ三作目で、「”猿の惑星”になるかどうか」の瀬戸際の闘いなのに、いいネタが思いつかなかったのか、どうも舞台が局所的で世界観の広がりに欠けたのが残念。とある新しく登場の2キャラクターが教科書通りというか「絶対人気出るだろこれ!」ってところを狙いすぎ、あざとすぎて興ざめ。その上、なんと!大して登場する「必然性」もなかったんで全く乗れなかったなぁ。監獄からの脱出シーンとか今度はキッズ世代に迎合してか妙に牧歌的でかわいらしかったけど、急にコミカルになられてもねぇ。ずっとハード、ストイックにやってきたのにそりゃねぇよ!