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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のKAZUMASAのレビュー・感想・評価

3.9
『人を助けるのに人を犠牲にするのは許されるのか?』イギリスの哲学者であるフィリッパ・フットはこれをトロッコに例え問題提起した。

内容は『制御不能なったトロッコの線路上に5人が作業している。
このままだと5人は死んでしまうがあなたが分岐器を使い進路を切り替えれば5人は確実に助かる。しかしその別路線には1人作業員がいて5人の代わりに死んでしまう。
さあ、あなたは線路を切り替えるか?』という道徳的ジレンマを問う問題となっている。

何故これを紹介したかと言うとリブート版猿の惑星シリーズは創世記で医療問題、新世紀で戦争原理とエンターテイメント性もさることながら社会問題をテーマとしているのだが今作聖戦記では上記のトロッコ問題をテーマとしている。

この作品の敵役である軍の大佐は人類をほぼ死滅させた猿インフルエンザの蔓延を防ぐために感染したものを感染した疑いのあるものを人類を救うため隔離し殺している。

猿達を奴隷として使っていたり意見の合わない者を殺したりと独裁的な面も見られるが果たして大佐を完全な悪呼べるのか?

この正解のない問いを観客は各々考えることになるだろう。

一作目、二作目同様圧倒的CGのクオリティと重厚なストーリーでおくるシリーズ最終章を是非劇場で!
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