シネマスナイパーF

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

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もはやシーザーの顔をアンディ・サーキスに似せてきているような気がする
シーザー、その誇り高き魂の結末を描いた今作


創世記が「起源」、新世紀が「夜明け」
賢いエイプが起こり、反乱という闇を抜け、そしてその先は…

あの聡明なシーザーでさえ、ひとたび憎しみを持ってしまえば、かつての盟友コバと同じように闘いへ出向く
まるで西部劇
感情的で直ぐに武器を取り続け、過ちを改めるためまた過ちを繰り返す人類、とは違って、自分たちは進んで殺しを働いたりしない、はずだったんだけどね

ウディ・ハレルソンは、セントヘレナの掟に続き、ま〜たカーツ大佐かぶれをやっていますが、このシリーズの中で照らし合わせてみれば、合理的なコバというかそんな感じのキャラクターですかね、合わない輩は浄化していく軍人という
シーザーが怒りに打ち震えている分、こちらの方が上手なように見えます

そんな中、創世記でのエイプたちの勇敢さを思い出させてくれるようなキャラクターが、洋ロリ最高とヨダレ垂れ流し間違いなしなノバちゃんであります
君たちエイプも昔はこうだったじゃねえかよ、違うか?と思わせてくれる見事な役どころ
アミアちゃんマジ天使


例によってというか、ロードムービー、西部劇、奴隷物、脱獄物と、ミックスされていますが、虐げられる様子や脱走へと奔走する様子からやっぱり創世記は思い起こされる

単に「戦争」というよりは、邦題の「聖戦記」という方が、内容的に非常にしっくりきますね
人類との正面衝突というよりは、エイプたちを率いたシーザーという男の神話として完結させにきているので


エイプにとって、人類にとって、最善を尽くそうとした、シーザーという英雄がいた
彼の活躍を描いたシリーズとして非常に綺麗にまとまったと思います
最新技術を目の当たりにするという目的だけでもお釣りが返ってくるレベルなので、是非ご覧あれ