KenichiAkagawa

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のKenichiAkagawaのレビュー・感想・評価

4.0
妻子を殺され復讐に燃えるシーザーと殺した人間「大佐」が対決するお話。

3部作の完結編で、1968年に公開された1作目「猿の惑星」に上手につながる展開。1作目は指導者シーザーの誕生の物語で、2作目は人間と争いを始めるきっかけの物語でしたが、この3作目は、なぜ人間が衰退してしまったのか・・・のタネ明かしの物語となってます。

今回、シーザーは若干白髪交じりの渋めの感じに成長しており、相変わらずの眼力があります。最初は単純に復讐劇になるのか?と思わせる展開でしたが、途中から雲行きが怪しくなります。

ジャケ写にも映ってる少女がどのようにかかわっていくのか・・・ 大分気になってたのですが最終的にはハッピーエンドでよかったです。この少女の名前も、シーザーの生き残った息子の名前も、1作目につながります!(本人役なのかな・・・?)
少女のほうは覚えてなかったのですが、息子のほうは自分もしっかり覚えてました。往年のファンは「ニヤリ」でしょう。

今作、敵対する大佐が狂気に走った理由があかされ、多少は切ない展開にはなりますが「創世記」「新世紀」には一歩及ばない印象でした。とはいえ、最後の最後でシーザーを裏切って人間についたレッドの行動は、伏線があったにせよジーンとしました。また、目的地に到着した最後の最後もしかり・・・

3部作通じて、大好きな作品になりました。ストーリーもそうですが、映像技術も圧巻で、シーザーの表情が見事なまでに伝わってきます。もう本物にしか見えない。つながりぐあいを再確認したいので、近いうちに1968年版を見直したいと思います。
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