塚原直彦

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)の塚原直彦のレビュー・感想・評価

4.1
リブート三部作最終章として圧倒的な完成度。
何よりここまで見事な着地を果たした前日譚があっただろうか。

創世記からホップステップジャンプと綺麗に階段を駆け登り、何故猿達が高度な知能を持ち得たのか、何故彼らは争うことになったのか、そして何故人類は滅びてしまったのかなど見事にオリジナルへの全ての伏線が回収される。

都合が良すぎる展開とも言えなくはないが、いい脚本はどれだけ後付けされたエピソードでも華麗に美しく見えてしまうものだ。

VFXの進化もここに極まり、前作まではまだアンディ・サーキスが演じているようにも見えたが(それでも見事だが)、最早完全にエイプ達そのものにしか見えない驚愕のクオリティ。

そして観終わった後はきっと誰しもシーザーに心からお疲れ様と言いたくなる。
これからコーネリアスとノヴァの時代がやってくる。。
塚原直彦

塚原直彦