シリーズ完結編。創世記で可愛い赤ちゃんだったシーザーも時が過ぎ、歳を重ね、額には過酷な運命が皺を刻みつづける。
彼の誰にでも向けられる、深い愛と正義感は、育ての親から与えられた宝物。それを正に貫き通した彼の生きざまを描いた三部作。
二作目、三作目と尻すぼみ感があるのは、全てがあの破滅的な砂漠化へ向かうのがわかっているからなのだろう。本当に人間達の思考が貧しくて仕方がない。これは人生の機敏と似ている。形あるものは壊れ、命あるものはいずれ衰退していくという摂理。強いメッセージ。
私は、創世記が一番好きだ。あのキラキラした眩しい思い出が心を掴んで離さない。
人も猿も然り、大事なの想い出に時にはすがりながら浸りながら、それでも前を向いて生き続けていく。それが宿命。幸せの証。命ある限り。
『No!』今になって深々とくる。
シーザー最高!永遠なれ!