シリーズ、ついに完結。
シーザーと仲間のエイプたちが人類の目の敵にされ殲滅の危機に。
拠点が森であることに限界を感じ新たな安住の地を探し求める。
いよいよ、オリジナルのストーリーに近い話になり、人類もかなり瀕死の状態。お互いが残り僅かな資源と数で生きるために凌ぎを削る。
•••のだが、この3部作、どんどん資源が枯渇し病が蔓延する様が背景で動くがあまり、どんどん話が局所的になる。
そもそもがかのシーザーの生き様を描くことを中心に進むのでシーザーとそれを取り巻く仲間と人の物語になるわけだが、シーザーに焦点を当てまくるが余り、全世界がどういうことになってるのか、このシーザーを取り巻く環境以外がどうなってるのか、はたまた人類側がどこまで瀕死になってるのか、そこが少し情報が少ない。
そして、エイプ側のストーリー、視点がメインなのでかなりエイプ的思想側の映画になっている。
とはいえ、このシリーズもオリジナルもエイプがメインで人類からエイプに徐々に力関係が逆転していく点を皮肉にもしっかりと、そして淡々に描くので、人類的には少しショッキングであり人類側に加担したくなる精神を抑えながら、シリーズ完結まで辿り着いた。
ただシーザーのこの生き様は何とも形容しがたい、エイプだの人だの、どっちにしてもまさに後に英雄と讃えられるであろう勇敢な姿だった。