ガブXスカイウォーカー

キル・ビル Vol.1のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
5.0
5.0満点入りましたー!

17年ぶりの再鑑賞。

タランティーノ作品でありながら、ダラダラした会話は少なく、物語は次々と設定を説明しながらテンポ良く進んでいく。

終始、随所に散りばめられたクンフー映画、ヤクザ映画、マカロニウェスタンなどへのオマージュには興奮させられっぱなしだ。公開時、雑誌やネットなどを漁って元ネタを調べた人も多かったのではないか。

とくにヤクザの用心棒が女子高生のGOGO夕張(栗山千明)なんてぶっ飛んでいるじゃないか。武器が長い鎖のついた棘付の鉄球「ゴーゴーボール」と言うのもイカしている(元ネタは自分で検索してね)。タランティーノのオタクセンスの良さには感心させられた。

映像はひたすらダイナミック、そしてスタイリッシュだ。飛び散りまくる鮮血のなんと美しいことよ。当時はこういうアクション映画が廃れていだけに新鮮でもあった。

今作は男子の好きな物のすべてが詰まっており、まるで金のかかった自主映画を見せられているようだが、実にいい気分である。
間違いなく傑作だ。

唯一、欠点をあげるとすればいい所で終わっていることであろう。じつは公開時から早17年、僕はいまだにVOL.2を観ていない。このままずっと続編の妄想を膨らませているのが一番面白いのかもしれない。