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シネマの天使のtsuyuのレビュー・感想・評価

シネマの天使(2015年製作の映画)
4.0
『シネマの天使』観た。
今まで映画館なんて年に5回行くか行かないか…ぐらいの人間だった自分が”映画館で映画を100本観る”目標を立てた2015年。
だから、前々から今作を100本目の鑑賞にしようと決めててやっとタイミングが合って行けた!

122年もの歴史ある広島の「シネフク大黒座」の閉館前に撮影された、地元の映画館が終わることに影響される人たちの話。
当時、映画館が満員だった時代の本物の写真とかアーカイブを本編に交えつつ、ストーリーには閉館する最後の日まで描かれてて程よいドキュメンタリー感。

館内の白い壁に書かれた、大勢の地元の人たちによるこの名画座への寄せ書きだったり、
歴代上映作品のポスターが部屋一面に貼られたシーンを見たら、色んな思いが「わあああ…!」って込み上げて鳥肌が立った。

10年以上前、私の地元にも名画座があって、安いからという理由で小学生ながら友人と観に行った想い出…。
今やその友人の連絡先すら知らないのに、あの頃の映画館へ行ったときの記憶ってなんでこんな鮮明に覚えてるんだろう…と思ったけど、今作曰く「映画館は夢を与えてくれる場所」なんだね。
だからあの頃はキラキラして見えたし与えられた分、今でも記憶が蘇るのかも。

いくつかのシーンで涙堪えたけど、何よりも隣の席に座っていた老夫婦が中盤からずっと号泣してたのが印象的で、
(…思い出の名画座だったのかな)とか勝手に想像して謎の涙まで堪えた。

本当、こんなに映画館愛に溢れた作品にこのタイミングで出会えて良かったなあ。大好きな本郷奏多も珍しく普通の青年役だし!(若干アルミンの波動は感じたけど)

”映画館で観ることの価値”を噛み締められる、素晴らしい題材の映画。