「ほぼ日」で連載されていたエッセイの映画化。コレ観るなら原作を買って読んだ方が良いです。あちらは素直に面白いし教養にもなります。
単発エピソードの連なりであるエッセイに物語性を加えるためか、強引なお涙頂戴鬱要素を入れたのは解せない。その回収・解決の仕方もあまりに雑。ついでに方言と標準語の使い分け演出も雑。そして鬱病とパニック症状への向き合い方も酷すぎる。主演:伊藤淳史の親族に起きた境遇を考えると、なおさらこれで本当に良いのか!?と言わざるをえない。
エピソードが完全に渋滞を起こしていたので、1クールのドラマ向きな題材だったように思われる。良作になるポテンシャルはあった。
ベストアクトを見せたのは駒木根隆介。本職の坊さんにしか思えない程のリアリティ。そもそも原作者の白川氏にそっくり。filmarksの役者欄に入っていないのは何故だ。