お坊さんは最初からお坊さんじゃない。だんだんお坊さんになっていく、そのストーリーがしっかりしてるから安心してられる。しかしまあ、序盤は若干テレビドラマ風で不安でありましたよ。
イッセイ尾形もまだ取ってつけたような感じで、いまいちに感じておりました。
中盤から、命を扱うテーマに移ってから、映像もグンと良くなりだして、感情やセリフを控えめの演出がいいかんじでした。
人物中心のアングルから突如自然の大きな描写がインサートされるところは、仏教的世界観を感じましたですね。
イッセイ尾形と松田美由紀。この二人が脇を固めてくれたので、ドラマになりました。あと、父親役が地味で、オーラがなくて、普通で良かったな。
お坊さんなのに「ボク」って言っちゃう。そんな、ボク坊さんは、最後までお経が上手じゃないんです。これは、演出なのか?役者がダメなのか?
多分どっちでもいいんです(笑)
説教くさすぎず、この塩梅はなかなかですよ。