海

ウソはホントの恋のはじまりの海のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

普通に見やすかったし、面白かった。
タイピングの音から始まる映画大体好き説。笑

サムのように、好きな人のことを知りたい気持ちがわかってしまう自分が少し怖かった笑

でも、ギターの練習にフランス料理の教室に柔道、自分が彼女が好きだからこそ、やると決めてやっておいて、疲れてしまうのは、まあ共通点を作るために趣味じゃないものを無理やり趣味化すれば、そりゃあ疲れるよなあと気持ちはわかるけど、プチっと切れてしまった瞬間はたしかに編集者の人の言うとおり、子供だった。
でも、私はどちらかと言えばサム気質っぽいから、プチ自伝のような彼の小説を読んだあの出版社さんたちの言葉が地味に自分にも刺さって痛かった。何にも始まってないんだなと。笑

バーディーたしかに魅力的な女性だった。
自由が似合う人って素敵だな。自分を生きてる。
サムとバーディーを見ていたら、苦しんでいる人って結局自分で苦しめて生きづらくしてるんだろうな〜。
いつからサムの嘘に気づき、一見ストーカーのようにも思える彼のどこに惚れたのか、バーディーの視点がすごい気になった。

ま、結果よければ全てよし!

✍️私が刺さった出版社の人がサムに放った言葉たちを忘れないようにメモ✍️
「主人公は自分を見失っていて、その鈍さを正す方法を知らない」「彼が現実を知らないのもいいね、世界を怖がりすぎて何にも行動に移せない。つまり子供だ」「自分の頭の中で迷子になってる様子がとても印象的だ」「完璧な弱虫だね」

「愛し合ってるのに、男が認めてないだけだ。あとは彼女が男の無能さに気づくだけ」
「彼は勝手に怖がってチャンスを逃した」
「こうなると導かれる結末はひとつだけ。彼は孤独に生きる」「彼は他人を排除し続ける」
「彼が気づくにしても何年経ってからだし、その頃には彼女は大勢と寝てる」

恋愛のこともそうだけど、私は自分の生き方に投影して、ぐさっと刺さった。笑
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