mikoyan358

ディーパンの闘いのmikoyan358のレビュー・感想・評価

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)
3.0
2015年のカンヌでパルムドールを受賞した作品。民族のために闘っていた男が戦火を逃れ家族を偽装して移り住んだヨーロッパの一見して「平和な日常」に見えるある街でも、彼は闘わざるを得ない状況に置かれてしまう...偽装していても徐々に情が移ってくる「家族」というほんのちょっとした安らぎが和菓子に入った塩のようなアクセントになり、移民の過酷さそしてディーパンの怒りをより強烈に印象付ける。そんな役を本当にLTTEのメンバーだった人物に演じさせることでリアリティの高さが半端ないが、その分平和なサイドから見ると現実として受け止めきれずにもいたりする。
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