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神のゆらぎのsignaldadaのレビュー・感想・評価

神のゆらぎ(2014年製作の映画)
2.5
「飛行機が落ちるのは、全能の神が存在しないからだ」ひとつの悲劇的な旅客機墜落事故を軸に複数の主人公と多様なストーリーが絡みあう群像劇。ダイナミックな主題があるにも関わらず、爆発的な展開や望んでいたサスペンス性も寡少。儚く美しい映像美と、淡々と描かれるヒューマンドラマにはカナダ映画のらしさを感じる。敬虔なエホバの証人を演じるグザヴィエ・ドランは白血病でありながら教団の掟である輸血拒否を貫くが、同じくエホバ信者である婚約者がその信仰に、神の存在すらにも疑念を抱きはじめる彼女の葛藤が本作メインのエピソード。因みに、僕も一緒にツアーをさせて頂いたミュージシャンIkue Moriさんとの共演でも知られるJulianna Barwickや、カナダ出身のマイケル・ミロシュ率いるRhyeなど気鋭の音楽家が終始映画を奏でている。
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