若さは年々なくなってゆくけれど、突如としてみなぎるものなのだと理解できた。それが、80歳だったとしても。視覚を刺激する洗練された構図や感情をゆるがす音の使い方など、そもそもの、というか映画として素晴らしすぎた。その上こんな物語は、非常に強烈だった、自分にとって。ふいに他人に気づかされたり支えられたり、ということは誰にでもあるきがする。だから、どんな些細なシーンにもドンと突き刺さる。閉鎖的なバカンスで次々と輪郭がはっきりしていく様は、なんだかかんだかもう映画というか、ものすごく、生、でした。本当に面白かった。
