Yukiko

グランドフィナーレのYukikoのレビュー・感想・評価

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)
3.9
2018年5月3日
『グランドフィナーレ』2015年イタリア・フランス・スイス・イギリス制作
監督、パオロ・ソレンティーノ。

アルプスの高級ホテル。
引退した音楽家フレッド・バリンジャー(マイケル・ケイン)
と、その娘レナ(レイチェル・ワイズ)、友人の映画監督
ミック・ボイルが宿泊していた。

フレッドには、英国女王から演奏会への依頼が度々あった。
が、断っていた。
ミックは、若いスタッフ達と次回の映画の構想を練っていた。
ミックの元に最愛の女優ブレンダ(ジェーン・フォンダ)が
訪れ、次回作への出演を断る。
その理由、ミックの才能の無さだと。
その言葉にショックを受け、ミックは自死する。
フレッドは断っていた理由を打ち明け、演奏する道を選ぶ。


なんと言っても素晴らしい風景。
撮影は、スイス、ヴェネチア、ロンドン、ローマで行われ、
撮影の大部分の舞台となったのは、アルプス山脈のふもとに
あるホテルとのこと。
ホテル内部も落ち着いていていいし、プールやスパも撮影に
使って、役者の自然な演技を引き出している。

この映画は、女王からオーケストラの指揮を依頼された
あるイタリア人指揮者が、レパートリーについて折り合いが
つかずに断ったという話からヒントを得て、ソレンティーノ
監督がストーリーを思いついたと言う。
(『グランドフィナーレ』映画の公式ホームページから)

引退した音楽家がそれでも必要とされて、気力を振り絞って
演奏をしようとする。
逆に、その友人の映画監督は現役にこだわり、次回作の構想
を練る中で、最愛の女優をまた出演させようと考える。
それなのに、その女優本人が現れ、あなたにはもう才能が
無い!枯れたのよ!と強気でなじられる。
ショックよね。

生きていて・・・
いつ仕事をやめようか、
気力が衰えるのは、
老いの症状が出て、周りを困らせることがないか、
仕事に支障がでることはないか、
その前にお仕事をやめなくちゃ、
その後どうやって老後を過ごそう?
人に必要とされているだろうか?

いつか、誰にでも衰えは来る。
過去は長くなり、未来は見えてきだす。
活動できる時間は短く、思うように体も動かなくなる。
しかし、気力だけはまだあったり、逆に無気力になったり。

結論。
動ける内にうんと活動しなくちゃ。
人生はあっという間、動ける内が花だよ。
ぼやぼやして無駄に時間を費やしていると、その時間は
もう帰って来ない。
行きたい所に行って、観たいものを観て、
やりたいことをやって、今すぐ!!
生きていることを楽しんで(^^♪
・・・という気分になる映画かも!?
Yukiko

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