少ない台詞と雰囲気と音と主人公の後ろにぼんやり見える背景で状況を掴むしかないから突然収容所に放り込まれた感半端なかった。
色んな疑問を一切説明することなくラストまで突き進むから物語としては物足りないかもしれないけど、作られた物語ではなくこれが現実。収容所に送られた人達は答えなんか教えてもらえないまま殺されていった。
唯一残念なのは、主人公の挙動にあまり共感を得られない事。宗教的な観点からなのか?ユダヤの人からみたら共感できるのかな?それとももう精神を病んでいたのか…
自分だったらどうするだろうと考えた時、主人公の行動は理解不能。
シュミレーション型映画なんで主人公の心理が視聴者に近いものだったらさらにあの極限状態を同じ感覚で体験できたかなと思う…
観るべきと思うけど、ある程度ホロコーストに興味のある人じゃないとキツイかも。
原爆とか空襲とかこの手法で作ってみてほしい。