彼の背中。そこには赤いペンキで大きく❌と書かれている。
その背中越しに映し出される彼の日常。
シャワー室に裸で詰め込まれる人々。叫び声。銃声。死体。死体。死体────
見ているだけで頭がおかしくなりそうだ。この悪夢のような世界が、本当に現実なのか。
むごたらしい現実を、彼の背中越しに見せる映像。それは、直接的に見せるよりも、想像力を働かせ、ひどく重い気持ちにさせた。音が、ない。ただただリアルな世界がそこにはあった。
観終わった後、ほんとに辛く重い気持ちになった。私は、冒頭から結構堪えました。覚悟して観てください。